なんで勉強しなきゃいけないの?

お子さまにそう聞かれたら、あなたはどう答えますか。

 

私はよく、将来の話を子ども達としました。

大きくなったら何になりたい?

と。

 

赤ちゃんのころは、トーマチュ(トーマス)とか、言っていました。

幼稚園に行くようになると、電車の運転手とか、

娘はお花やさん、ケーキやさんなどと言っていました。

年齢とともに夢は変わっていきます。

 

その都度

「かっこいいトーマスになるでしょうね。」

「素敵なお花屋さになるでしょうね。毎日お花を買いにいくね。」

などと話しました。

 

そして、数かぞえをしながら、「トーマスのスピードは時速何キロメートルかなあ」

という話にちょいと絡めていきます。

そして電車の一番前に乗り、運転手さんや計器類を見たりしました。

 

花屋さんや植物園に行って、いろいろな花を見て、

その看板を読み、説明を読みました。

 

こうして日頃から数字や文字を意識していくと

自然と学ぶことが好きになります。

それを褒められれば、ね。

怒られて勉強したら、嫌いになります。

 

生徒には「何になりたい?」

という質問をよくします。

未来の夢をイメージするように、です。

夢を持つことは大事。

そして、それがどんなに壮大であっても

無条件に応援し続けます。

 

決して「それは難しいなあ」「無理だろう」

なんて、言わないことです。

心が強く、器の大きな人間になるために。

 

やる前から「無理」と諦めてしまう人は、親にそう育てられたからです。

育てたように子は育つから。

 

さて、「なんで勉強をしなきゃいけないの?」

 

ウナギやさんになりたい子なら

おつりを間違えてお客さんが困るうなぎ屋さん

計算が完璧で、テキパキ動けるうなぎ屋さん

どちらになりたい?

 

メニューの字を間違えたり、領収書に漢字で書けないうなぎ屋さん

聞いただけでスラスラ漢字でかけるうなぎ屋さん

どっちになりたい?

 

そんな話を、しつこくなく、一度だけします。

 

・・・でしょ?

だから勉強するのよ。

なりたいものに、かっこよくなれるから。

 

でもね、そんなことより、学ぶ楽しさを小さいころから教えるのが

一番です。

そうすれば、「なんで勉強しなきゃいけないの」

という質問も出なくなります。

 

私は夢を否定されたことがありません。

たぶん、娘と息子も。

いつか自分で気づき、自分で道を拓いて行くから。

心配せず、心おきなく、大手をふって応援しつづけたらいいと思います。

 

 

僕、コアラになりたい

「あなたなら可愛らしいコアラになると思うよ。

毎日ずっと抱っこしていようね♪」