年をとって仲良しか、否か。
年末、父のところに集まる。
大騒ぎで送る大晦日。
「困ったらいつでも相談しろ」
ぶっきらぼうに言う父。
ビールと、モツ煮をたくさん持たせてくれる。
他界した主人の実家に行く。
「仕事もいいけど、自分の幸せも考えろ」と。
へいへい、と軽く流すけど、その言葉はありがたい。
母の家に行く。
「孫もかわいいけど、娘が一番かわいい」
と、孫が外に遊びに行っているときに、しみじみ言う。
ああ、こんな人たちに育てられたんだと思う。
年をとると
育てたのと同じ対応をされる。
優しく育てれば、親孝行な子供となり
怒って育てると、年をとってから怒られるようになる。
あと何年生きるかわからない親たちだけど
今が幸せで
そう思って日々すごしてくれることが
何より、ありがたい。
あなたが育てたように、私は育ちました。
素晴らしい子育てをしてくれて、ありがとう。
毎年、そう思ってかえってきます。
どうぞ、口うるさくなく
優しい言葉で子育てしてくださいね。
人はみんな違います。
我が子でも、人格は違います。
考え方も特性も、向いていることも違います。
子どもの未来を決めることなく
おしつけることなく育てれば
みんな、だれもが、自分に合った道をみつけます。
それが一番幸せだと思う。