苦手なことが得意になる瞬間
先日書いた、陶芸教室のスケッチの日記で
「どうして好きになったのですか?」
という質問がありましたので、ちょっと書いてみます。
あのあと、帰ってから早速絵を描いてみました。
墨汁と半紙を買ってきて、
墨絵らしきものも描くほどに。
スケッチブックをもって動物園に行こうかなあ
とさえ思うように。
先生ってすごいですね。
こんな大人の私を
やる気にさせてしまったのです。
たった1時間で。
でもね、先生は決して褒めたわけではありません。
「お、うまいねえ」も言いませんでした。
「椎名さん、上手ね、才能があるわ。」
なんて言われていたら
私は絵が楽しいと思わなかったでしょうね。
すごい指導者って
本当にすごいんだわ~~
決してお世辞は言わないんだわ。
「あ! いいじゃない?」
たったそれだけなんです。
先生が言ったのは。
これこそが、究極の褒め言葉なのです。
とってつけたような褒め言葉は、相手には伝わらないですね。
それが子供でも。
いえいえ、それ以前に
植物をじっと観察することで
道ばたの雑草が
ただの草が
とても愛おしく思えたのです。
描くためにじっくり観察したら
葉脈が血管に見えて
いろいろな気づきや想いが心の中にたくさんわいてきたのです。
そんなことを口にしたら
先生が
「そうなのよ!」
と。
私の感動に、先生が一緒に感動してくださったのです。
「そうなのよ、よく気がついたね、すごいね」
ではなく
「そうなのよ!」
だけです。
本当に素晴らしい指導者って
余計な言葉を使わないですね。
やたら褒めちぎらないですね。
私のピアノの先生もそうでした。
そして、私の母も、そうでした。
感想の言葉を伝えるだけでした。
参考日記 ↓