知的障がい

4年生の男の子

重度の知的障がいがある、とやってきました。

ひとつの言葉しか頭に入らず

初めて教室に来た日は

「だんご」の一言しか話しませんでした。

何かを質問しても答えず、

「だんご~ だんご~」だけを口にしながら

教室を歩き回るだけでした。

会話は成り立ちません。

 

気に入らないと癇癪を起こすだけで

何が気に入らないか把握できないそうです。

話ができないから、体で怒りを表現するのです。

 

文字は読めず、かろうじて自分の名前が読める程度。

数は3個も数えられませんでした。

1,2,3、いっぱい

ではなく、1,2,3もわからないのです。

 

初のケースで、さて何からやるか?

でした。

 

記憶が著しく弱いのです。

だから1つの言葉しか入らず、

数を教えても

1,2・・・と数えて、すぐに忘れて

あれ、いくつだっけ・・・というように

1,2・・・とまた数え始めます。

これを9回10回繰り返しても

あれ?

と、数えていたことさえ忘れてしまうのです。

 

初めてきた日の帰りに、2語文を話したそうです。

「ここ、いこう」と。

お母さんは驚き、喜び、教えてくださいました。

何か、脳のどこかを刺激したのでしょうね。

そんなことから通うことになりました。

 

1か月たち、数が3までかぞえられるようになりました。

2か月たち、5まで数えられるようになりました。

何をやるにも、誰も、最初はとても時間がかかります。

同じことを何度もくりかえし、そして1年後には・・・

文字が読めるようになり

数が数えられるようになり

何をたべたの?

うどん

なにうどん?

きつねうどん

何できたの?

電車

など、対話が出来るようになりました。

 

意思の疎通ができなかった子が

できるようになったのです。

最終的に、漢字の読み書きや作文まで出来るようになりました。

もちろん、計算もね。

 

この子は中3まで通いました。

今は元気に高校に通っています。

お料理をしたり、ピアノを弾いたり、物を作ったり

たくさん楽しんでいるそうです。

 

そして!!

お菓子やさんに就職が決まった!

と、昨日連絡がきました。

 

なんともかんとも、嬉しくてうれしくて

会いに行ってきます。

 

不可能はない。

いつからでも遅くない。

いつも、そう思います。

 

もっともっとの教材には、そんなケン君に試行錯誤してやってきたことも

たくさん盛り込まれています。

 

1人で悩まず、ぜひ一度、成田にお越しください♪

どんなお子さんでも、かならず伸びていきます。

 

うちの子でも大丈夫?

どんな子も、大丈夫♪

とても細かいステップで繰り返し出来る音声つき教材なので

目と耳と脳と手足のすべてを使います。

 

通常は千葉県成田市にて指導。

第1日曜日は、福岡の糸島市にて指導。

年に2回、新大阪、京都市にて指導。

 

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