解答書がない理由
子どもって、すごくヘンな答えを書くことがあります。
子どもなりの理由、考えがあっての大切な解答なのに
無下(むげ)に、一瞬でバツにしちゃうなんて
勿体ないし、伸びるはずの芽をつんでしまいます。
よくよく理由を聞いてみると
実に面白く、なるほどね、と思う答えが
なんと多いことか。
その都度、笑い、楽しくて、かわいくて
あたたかい気持ちになります。
忘れていた大切なことを思い出させてくれます。
そういう観点で採点をすると
なんだか解答書の存在が
大人目線の機械的なマニュアル人間を育てるような気分になります。
だから、もっともっと教材には解答書がありません。
ひとりひとりの間違いを、大切に、楽しんでいただけたら、と思うから。
先生も、お父さんお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも。
それにね、間違いを楽しめたら
どんなことも楽しめる大人になりますよ♪
ここ、ちがうでしょ
なんで同じところを何度も間違えるの!!
・・・そんな学習ばかりしていたら
まわりの顔色をうかがい、自由にのびのび好きなことをやれない大人になるかもねえ。
ただ勉強ができる、ではなく
優しい思いやりのある素敵な大人になってほしい
という願いをこめて作った教材です。
だからこそ、ひとつひとつの解答を
採点する大人が楽しんでくれたら
そんな思いをこめて、解答書を作っていません。
どれもみんな丸♪
間違えたところは、まだ理解していない、わからない
ということ。
わかるところまでさかのぼって
または日常の中で教えていけばよいことで
プリント上で教えることではないのです。
つまり、こどもの「できない」をこっそり把握できればよいだけなのです。
子どもが困っているところを教材で把握し、日常でさりげなく教えていく
そんな目的の教材です。
迅速、的確、優しい対応が出来る人間に、みんなが育つ
そんな地球になるためには
間違いを、失敗を大切にする教育がとても重要だと
私たちは考えます。
キッズガーデン 椎名篤子