自閉症のお子さんを育てるお母さんから

「参観日でぼーっとして

先生の話をきいていなくて心配になりました。」

 

「運動会で、よーいどん、でも走らず、

ずっともじもじするばかりで

見ていて悲しくなりました。」

 

「発表会で、途中で止まってしまい

なぜみんなと同じことが出来ないんだろう

と・・・」

 

よく届く相談です。

 

親の心配はどれほどのものか、

想像も出来ません。

 

と、そのとき思い出しました。

うちの息子!!

 

年中のときの運動会。

よーい、どん!

でみんなが走り出す中

1人ずっとスタートラインに立ったまま。

そこに先生がさ~っときて

息子を抱っこして走りました。笑

 

私は、おかしくて、可愛くて、バッチリビデオにおさめました。

が、おじいちゃんは

「先生に迷惑をかけて!!」

と怒っておりました。

 

「まあまあまあ、いつ走るようになるか

楽しみじゃない?」

となだめつつ、年長さんになったらどうかなあ

なんて思っていました。

 

そんな息子が年長になった運動会。

そりゃあね、1年ぐらいで変わるはずもなく・・・笑

みんなが大好きな「はりきりジャンボ」という歌で

こどもたちはノリノリ♥

 

しかし・・・息子はちぢこまって、まるでお地蔵様。

「あれ、大嫌い!」と家に帰って言っていましたが

そんないやな中、よく最後までその場にいたなあ

えらかったね。

と思い、伝えました。

 

年長の参観日では、朝からお帰りまでず~~っと私の膝の上にいました。

出席をとるときも、朝のご挨拶の歌のときも

みんなは先生の周りで返事をしたり歌ったりするけど

息子はずっと抱っこで

コアラかよ・・・状態。

お弁当もひざの上、おりがみも膝の上・・・

 

可愛かったですよ。

本当にね、可愛くて、愛おしくて。

 

先生が気を遣って

「自由にさせてあげてくださいね、大丈夫ですから」

と言ってくれまして。

「先生、私は大丈夫ですから、このままでいますね」

と伝えました。

 

保護者から来た運動会の動画を息子に見せたら

にっこりして

かわいいねえ!

自分もこうだったよ。

なつかしい~~

と、にんまりしていました。

 

息子いわく

自分は周りの目を気にしないし、気にならない。

だって、気になっていたら、やるでしょ

みんなと同じことを。

 

それよりも、やりたくないことをやらされるほうが嫌だったね

だから、自由にさせていてくれた幼稚園の先生が

ありがたかったし

みんなと同じようにしなさい、と言わない親が

ありがたかったよ。

 

と。

 

孤立していたわけではなく

一緒に遊ぶ友達がいたから

幼稚園も楽しかったしね。

 

とのことです。

 

親はなぜ悲しいのか?

私は悲しいと思わなかったし

つらいとも思いませんでした。

すっかり忘れていたほど。

 

それは、多分ね、まわりの目を気にしないから。

人の評価を恐れないから。

 

100人いて、自分以外の99人が私の陰口を言っても

痛くもかゆくもありません。

悪いことはしていないから。

いつも胸をはって、堂々と、楽しくすごそうと思っているから。

 

気の毒そうな目で見られても、なんとも思いません。

気の毒じゃないから。笑

私はいつも幸せだと感じています。

寒いこの冬、屋根があって、あったかい布団で寝られるのですよ。

 

食べたいものを食べて、飢えることなくすごせるのですよ。

電気があって、スマホを持ち、パソコンも使う。

車だって運転する。

 

日本に生まれたそれだけで、どれだけ幸せなことか。

さらに、かわいい子どもがいて、

こんな私をお嫁さんにしてくれる人もいて

奇跡でしょ。笑

 

だから、いかに自分が幸せか

ありがたいか

そう考えたら、人にどう思われてもね

どうってことない。

 

そもそも、まわりは、自分が思っているほど、自分を見ていませんから。

 

そしてね、そもそも

子どもに過度の期待をしていません。

ピアノを習わせて、一緒に連弾して

とかね、思いはするけど、それは自分の妄想でしかなく

我が子であっても、まるで別人格の

1人の人間だと思っていたから。

 

親の観念があるからこそ

期待し

期待通りじゃないと

理想通りじゃないと

なぜ? と落ち込んでしまうのではないでしょうか。

 

23になった息子、

普通に仕事をして、友人もいて

ライブ活動をして

なんか、楽しそうですよ。

 

今も昔も

一度も心配したことはありません。

なるようにしかならないからです。

 

心配は何も生まないし

むしろ、心配した通りになってしまうんじゃないかなあ。

 

たまにはゆっくり、自分のための時間を作ってね。

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