笑いながら 褒めながら

先日見た、ある場面。

一見、穏やかで優しい教室でのやりとり。

 

先生は「よくできているね」「あなたはなら絶対出来るよ」

と、優しくにっこり、褒めたり励ましている場面でした。

出来たら「すごいね!」と褒めています。

 

でも、やっている内容は、明らかに子どものレベルより難しい。

たぶん、いっぱいいっぱい。

出来たら褒める・・・この「出来た」は、大人が誘導して出来た結果。

自力ではありません。

 

もう少し簡単なところでやれば、これはとてもよい対応でしょう。

でも、このレベルだと、逆に自信をなくします。

自信のない、すぐに泣く、うたれ弱い子になることが多いです。

ここが出来なきゃダメなんだ

こんなに褒めてもらっているのに出来ない自分って・・・・・

となるからです。

 

最初は無理して背伸びをします。

でもそれが出来ないとわかっているから、だんだん自信がなくなるのです。

そして表面的なプライドが身に付きます。

 

常に「ちょうどのレベル」を与え続けることが大事なのです。

それを見極める目を育ててね。

 

どうやって?

観察。

指導は常に「観察」です。

子どもの顔も見ず、必死で伝え続けると

子どもは引きます。

 

顔を見て。

ちゃんと見て。